■痛み
痛みに関しては、感じ方に個人差がありますが術後のお薬の中に痛み止めで、抑えられる範囲内であることがほとんどです。基本的に炎症のない部位にインプラントを埋入しますので術後の痛みは最小限です。
また、骨内にインプラントが入っていることが痛そうなイメージを連想される方も多くいらっしゃいますが、骨内は神経の通っている部分以外は知覚はありません。術前の診断によりこの神経の通っている部分は避けて埋入する計画を立てますので、骨内にインプラントがあることが痛みの原因にはなりません。
■腫れ・出血
手術当日は唾液に少し血が混じったり、お口の中が血液の味がしたりすることがありますが、お口の中の出血は唾液で薄まるため量が多く感じますのであまり心配はありません。もし、あまりにも量が多いようでしたら、清潔なガーゼかティッシュで20分程出血している部分を押さえるか、咬んでいただければまず止まります。
腫れ関しては個人差もありますが、手術内容、手術時間によって変わってきます。
骨造成を行った場合には腫れる方が多く見られますが、インプラントを埋入するだけのスタンダードなケースでは腫れない方、腫れても少しの方がほとんどです。
また、静脈内鎮静法を行った場合には、術中にステロイドを点滴しますので術後の腫れを最小限にすることができます。 また、腫れと痛みは比例しません。
感染して膿がたまって腫れる場合は(腫れの大きさ=痛みの大きさ)ということになりますが、術後の腫れは、体の免疫機構が働き、手術によって侵襲をうけた部分を、体が早く治そうとするため血液が集まってくるために起こるので痛みは比例しません。
■当日避けていただく事柄
入浴、飲酒、激しい運動は避けて頂きますが、日常生活に支障はありません。静脈内鎮静法を行って手術を受けられた方は車や自転車といった乗り物の運転は避けてください。
又、傷口や、インプラント体を手指や舌で押したりしないよう注意して下さい。患部は安静が第一です。
■食事
特に指示のない場合は普通にお食事をされて大丈夫ですが、患部を安静にするため固いもの、刺激物は避けて下さい。また、術後2~6時間程度は麻酔により口の中の感覚が鈍化していますから、この間にお食事をされる場合には、舌や頬をかんだり、火傷しないようご注意ください。
■その他
・手術部位の周辺は、内出血による出血斑が見られることがありますが、2~3日で軽減しますので心配ありません。始め は紫色になりますが、その後黄色くなっていきもとの皮膚の色に必ず戻ります。
・術後1週間は手術部位以外は普通どおり磨いて下さい。手術部位にはお渡しした消毒用のジェルを塗布して下さい。